万能調味料の作り方と、初心者の調味料の選び方

調味料

料理初心者は調味料のチョイスから困るものです。

初心者に多い、調味料に関する2つの悩みを、この記事で解決していきます。

  • どの調味料を選んでいいのか分からない
  • 料理中に使う調味料の種類が多すぎて慌ててしまう

まず1つめ。調味料の選び方です。

料理をする上で欠かせない基本調味料は、

  1. 砂糖
  2. こしょう
  3. しょうゆ
  4. 味噌
  5. みりん

この基本9種を揃えておけば、様々な料理に対応できます。

基本9種の選び方や、それ以外の調味料についても、この後詳しく解説していきます。

そして2つめ。

「このレシピで使う調味料は10種類!」「初心者は目分量ではなく、ちゃんと計って下さい!」

慌てちゃいますよね。10種類も計ってるうちに、フライパンの中身、焦げちゃいます(笑)

そこで、このブログに掲載しているレシピでは、少ない調味料で作れる料理を紹介します。

また、この後、どんな料理にも使える万能調味料の作り方も紹介しますので、ぜひ冷蔵庫にストックしておいて下さいね。

万能調味料の作り方

このブログに掲載しているレシピは、万能調味料を積極的に使っています。使う調味料の種類を減らす事ができるばかりか、味も安定しますので、一石二鳥。

空のペットボトルや100均で買った容器に入れ、冷蔵保存で1ヵ月以上持ちますので、ある程度まとめて作り置きしておいて下さい。

和風万能調味料

しょうゆ、みりん、料理酒を1:1:1で混ぜるだけ!

この「1」は、大さじや小さじという意味ではなく、割合の話です。おたま1杯ずつでもいいですし、コップ1杯ずつでも構いません。3種類を同じ量混ぜます。

「和風万能調味料」はとても便利。たとえば、料理をする時に生姜を加えるだけで「生姜焼きのタレ」になりますし、砂糖を加えるだけで「照焼きのタレ」にもなります。

和食は「和風万能調味料」があるだけで、どんな料理も簡単に作ることができますので、ぜひ冷蔵庫に保存しておきましょう。

もちろん、料理をする度に、使う分だけ作っても大丈夫です。

中華風万能調味料

砂糖100g、ごま油100cc、しょうゆ220cc、お酢220ccを混ぜるだけ!

鶏の唐揚げにかければ「なんちゃって油淋鶏」も作れちゃいますし、中華風の和え物にも大活躍。

作り置きではなく料理をする度に作る場合は、砂糖とごま油を小さじ1、しょうゆとお酢を大さじ1で、同じような味になります。

基本9種、調味料の選び方

料理初心者の人は、まずは基本9種の調味料を揃えましょう。

このブログでは、基本9種の調味料のみで作れるレシピに「調味料基本9種」のマークを付けています。

それでは、基本9種の調味料の選び方を見ていきましょう。

砂糖…上白糖

料理に甘みを加える為に使います。

スーパーに行くと、上白糖や三温糖、黒砂糖など、様々な砂糖が並んでいます。

一般的に広く使われているのは「上白糖」で、このブログを始め、様々なレシピの材料で出てくる砂糖は、この「上白糖」です。

もちろん、三温糖や黒砂糖でも料理は作れますが、独特の風味が出てしまいます。

塩…こしょうと一緒になっていないもの

料理に塩気を加える為に使います。

塩は大きく分けて「精製塩」と「天然塩」があります。前者はミネラル分を含まず、後者は含んでいる点が大きな違いです。

精製塩は角が強く、塩気が際立った仕上がりになります。天然塩は、マイルドな仕上がりです。好みで選ぶと良いでしょう。

また、塩とこしょうが一緒になったタイプもありますが、塩しか使わない料理などもありますので、別々に揃えましょう。

こしょう…塩と一緒になっていないもの

料理に香りと辛みを加える為に使います。

こしょうは大きくわけて「白こしょう」と「黒こしょう」があります。「ホワイトペッパー」「ブラックペッパー」と表記されている場合が多いですかね。

白こしょうは、黒こしょうに比べて香りや辛みが控えめ。仕上がりの見た目も、黒こしょうのほうがアクセントが付きやすいのです。

好みの問題なので、どちらを揃えても大丈夫です。

ただ、塩とこしょうが一緒になっているタイプは避けましょう。

しょうゆ…濃口

料理に塩気を加えるばかりか、旨味や風味も良くなる、日本が誇るべき調味料です。

しょうゆは大きく分けて「濃口」と「薄口」があります。濃口は色が濃く、薄口は薄いのですが、見た目とは裏腹に、薄口のほうが塩分濃度が高くなっています。

たとえば、高級料亭などで、透き通った見た目に仕上げたい時などに、薄口しょうゆが使われます。

このブログを始め、様々なレシピの材料で出てくる「しょうゆ」とは、濃口しょうゆの事を指します。

薄口しょうゆを使う場面は少ないので、濃口しょうゆを揃えておきましょう。

味噌…お好きなものでOK

料理に塩気や風味を加える為に使います。

味噌は大きくわけて4種類。「米味噌」「豆味噌(赤味噌)」「麦味噌」、いずれかをブレンドした「合わせ味噌」です。

全国で広く使われているのは、大豆に米麹を加えた「米味噌」で、味噌全体の8割を占めます。九州地方では大豆に麦麹を加えた「麦味噌」が使われますし、東海地区では大豆に豆麹を加えた「豆味噌」が多く使われます。

このように、味噌は、お住まいの地域によって使われる種類が異なります。普段から使い慣れている味噌を使うのがおすすめです。

ただ、味噌汁以外で使う場合(鯖の味噌煮など)、クセの強い豆味噌や麦味噌よりも、米味噌や合わせ味噌のほうが適しています。

みりん…本みりん

料理に甘みと風味と照りを加える為に使います。また、みりんを使うことで臭みを取ったり、煮崩れを防止する効果もあります。

みりんは大きくわけて「本みりん」と「みりん風調味料」があります。

みりん風調味料はアルコール分を含んでいないので、本みりんに比べ甘みが強いのが特徴です。アルコールが含まれていない分、臭み取りの効果も半減します。

おすすめは「本みりん」。このブログを始め、様々なレシピの材料で出てくるみりんは、「本みりん」を指します。

酒…料理酒

料理にコクと旨味を加える為に使います。また、臭みを取る効果もありあます。

料理で使う酒は大きくわけて「料理酒」と「酒(日本酒)」があります。

飲みやすく雑味を削ったのが酒(日本酒)で、料理酒のほうはその雑味が残ったままとなっています。

しかし、その雑味の中に旨味が含まれているので、料理に使うなら料理酒がベストです。

ただ、料理酒には塩分も含まれている為、塩分が気になる場合は酒(日本酒)を使うのも一考です。

酢…お好きなもの

料理に酸味と旨味を加える為に使います。殺菌効果もあります。

酢は大きくわけて「穀物酢」と「米酢」があります。

火を通す料理は穀物酢、火を通さない料理は米酢が良いとされていますが、どちらを使っても問題はありません。

油…サラダ油とごま油

加熱する料理の焦げ防止や、揚げ物の際に使います。

一般的に油と言えば「サラダ油」の事を指しますが、健康志向の人は「アマニ油」や「エゴマ油」を使うこともあります。

また、このブログのレシピでは、「ごま油」をよく使いますので、サラダ油に加えてごま油も揃えておくと良いでしょう。

このブログでよく使う調味料

基本9種の調味料である程度の料理は作れますが、他にも揃えておくと、料理の幅がグッと広がります。このブログのレシピでよく使う調味料を紹介しますので、余裕があれば揃えておきましょう。

しょうがチューブ…お好きなメーカーのもの

しょうがそのものと比べ風味が落ちますので、しょうがはできるだけチューブではなく、生のものを使いたいところです。

ただ、少量しか使わないのに1個丸々買うのも勿体ないので、チューブも用意しておくと便利です。

このブログに限らず、レシピでのしょうがの量は、「1かけ」「2かけ」と表記される場合が多いです。

1かけは、チューブで5cm程度。計量スプーンだと大さじ1と覚えましょう。

にんにくチューブ…お好きなメーカーのもの

にんにくも、しょうが同様、チューブより生のものを使ったほうがベターです。

ただ、にんにくの場合はチューブの物を使っても、さほど風味は落ちません。冷蔵庫に1本忍ばせておくと便利ですね。

にんにくも、レシピでは「1かけ」と言う表記を使います。

1かけは、チューブで2cm程度。計量スプーンだと小さじ1です。

胡麻…すりごま(白)

料理に香りとコクを足すために使います。

胡麻は大きくわけて白・黒・金の3種類があります。金は滅多にお目にかかれない高級品なので、普段使いには向きません。

また、黒は赤飯にふりかけたり、胡麻プリンなどに使われます。普段の料理ではあまり活躍する場面はないでしょう。

キッチンにストックしておいてほしいのは白です。

スーパーで胡麻売場に行くと、「いりごま」と「すりごま」がありますが、用途が異なるので、できれば両方ほしいところです。

どちらか1つに絞りたいならば、「すりごま」を選んで下さい。

輪切り唐辛子…一味唐辛子でもOK

料理に辛みを加えます。

房のままの唐辛子を輪切りにしてもいいのですが、手間がかかるので、輪切りのものを購入しておくと便利です。

辛さが苦手な人やお子さんがいる家庭では、レシピに輪切り唐辛子が記載されていても、省略して作りましょう。

また、「一味唐辛子」で代用することもできます。

オイスターソース…お好きなメーカーのもの

料理に深いコクと甘さを加えます。

名前の通り牡蠣のエキスが入った、中華系調味料です。オイスターソースを使った代表料理はチンジャオロースですかね。

少し風味は落ちますが、ソース(ウスター・中農・とんかつ・たこ焼きなんでも)大さじ1に砂糖小さじ1で代用できます。

甜麺醤…チューブがおすすめ

料理に甘みを加える中華系調味料です。

麻婆豆腐や麻婆ナスなどの料理に使います。

これまでは瓶入りがメジャーでしたが、最近はチューブのものが販売されていて、便利です。

味噌大さじ1に砂糖小さじ1で代用できます。

豆板醤…チューブがおすすめ

料理に辛みを加える中華系調味料です。

麻婆豆腐や海老のチリソースを始め、中華料理に幅広く使われます。中華料理を頻繁に作る予定ならば、冷蔵庫にストックしておきたいですね。

これまでは瓶入りがメジャーでしたが、最近はチューブのものが販売されていて、便利です。

コチュジャン…チューブがおすすめ

料理に甘みと辛みを加える、韓国系調味料です。

スープ類や炒め物を始め、ビビンバやチヂミのタレなどに幅広く使います。韓国料理を頻繁に作る予定ならば、冷蔵庫にストックしておくのをおすすめします。

これまでは瓶入りがメジャーでしたが、最近はチューブのものが販売されていて、便利です。

和風だしの素…「かつお」がベスト

このブログでは、鰹節から取る「かつおだし」の使用をおすすめしていますが、面倒な工程は省きたいもの。

そこで役に立つのが、和風だしの素です。顆粒になっているものですね。和風だしの素にも「こんぶ」や「いりこ」など何種類かありますので、特にこだわりがなければ「かつお」を選びましょう。

このブログのレシピで使うのは「かつおだし」です。

鶏がらスープの素…お好きなメーカーのもの

中華料理で使う鶏がらスープの素も、和風だしの素と同じく顆粒タイプを選びます。

特定の料理で使う調味料

滅多に使わないけれども、「○○を作るなら必要不可欠」な調味料もあります。特定の料理を作る時は、必ず用意しておきましょう。

小麦粉…薄力粉

お菓子作りや揚げ物で使います。

グルテンの量が少ない順に「薄力粉」「中力粉」「強力粉」と分かれます。

通常、レシピで「小麦粉」と記載されていた場合、それは「薄力粉」を指します。このブログでも、小麦粉は薄力粉しか使いません。

パン粉…お好きなメーカーのもの

焼いたパンを粉砕したものです。主に揚げ物に使われます。

パン粉は1袋の量が多いのが常ですので、余らせてしまうこともしばしば。

余った食パンをおろし金でおろして代用することもできます。

片栗粉…お好きなメーカーのもの

あんかけなど、料理にとろみをつけるために使います。揚げ物にも使われます。

レシピで「水溶き片栗粉」と指定された場合は、片栗粉と水を1:1で混ぜて作ります。

ケチャップ…お好きなメーカーのもの

オムライスのソースや海老のチリソースなどに使われます。

マヨネーズ…お好きなメーカーのもの

ポテトサラダやドレッシングとして使います。

コンソメ…固形がベスト

洋風のスープ類や、煮込み料理に使います。固形のものが使いやすいでしょう。

万能調味料の作り方と初心者の調味料の選び方まとめ

絶対に揃えておきたい基本9種の調味料
・砂糖(上白糖)
・塩(精製塩、天然塩どとらでもお好みで)
・こしょう(白黒どちらでもお好みで)
・しょうゆ(濃口)
・みりん(本みりん)
・酒(料理酒)
・味噌(お好みのもの)
・酢(穀物酢、米酢どちらでもお好みで)
・油(サラダ油とごま油)

できれば揃えたい、このブログでよく使う調味料
・しょうがチューブ
・にんにくチューブ
・胡麻(白すりごま、できれば白いりごまも)
・輪切り唐辛子(一味で代用可)
・オイスターソース(ソースと砂糖で代用可)
・甜麺醤(味噌と砂糖で代用可)
・豆板醤
・コチュジャン
・和風だしの素(かつお)
・鶏がらスープの素

特定の料理で使う調味料
・小麦粉(薄力粉)
・パン粉(食パンで代用可)
・片栗粉
・ケチャップ
・マヨネーズ
・コンソメ

 

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